仲西眼鏡店のショーウィンドウからわかる、歴史と受け継がれる物たち
この記事は仲西眼鏡店の新人スタッフ田中が仲西社長との対談からお店の魅力を掘り下げるブログです。今回は仲西眼鏡店のショーウィンドウについてお聞きしました!
田中:この表札って創業からあるやつですか?
仲西:そうそう、もう96年経ってます
田中:1928年の創業に作ったってことですよね。
1928年創業時の表札
田中:この資格みたいなのはなんですか?フレームを作る資格とかですか?
仲西:これは「眼鏡」を作る国家検定の資格だね。
田中:もう眼鏡の全部ってことですか?
仲西:そうそう。これは結構持ってる人が多いです。眼鏡作製技能士といって、フレーム選び、フィッティング、調整、度数検査、加工とかちゃんと眼鏡を作れるっていう資格だね。
田中:本当全部ですね。
仲西:そう、全部。
眼鏡作製技能士の資格証
田中:表札とかこの辺の機械・器具とか、よく残ってますね〜。
仲西:ね、本当にそうだよね(笑)
田中:この天神店でこれまでの店舗の合計って4店舗目くらいでしたっけ?
仲西:お店は増やしたり減らしたりしてるんですけど、本店機能はここで2店舗目ですね。ただ、今まで天神コア、キャナルシティ、マリノアシティ福岡、ソラリアプラザにお店があったので、店舗数的にはここで5店舗目だけど、本店機能としては2店舗目、って感じです。
田中:本店って、昔の手書きの地図に記載されていたところですか?
仲西:あ〜!(笑)1店舗目は中島町なので、そこの創業当時の世代まで遡ると、中島町、西鉄街、天神コア、ここ(天神店)なので、本店は4番目だね(笑)
田中:すごい、すごいなぁ(笑)よくこの表札とか受け継がれてきましたね。当時のものが今も残ってるのいいですね。
仲西:そうですね、それでいうとこれも結構古いですよ!
田中:これはなんですか?
仲西:これね、ラボラトリーレイズといって、元々は歯医者さんが使っていたドリルみたいなやつです。虫歯治療とかね。昔からこの機械でずっと眼鏡の修理や研磨で作ってました。僕の知ってる限り、今はもう日本で2,3台くらいしか残ってないんですよ。
田中:え、そうなんですか、すっごい!
仲西:まあ現役で今も使ってるんですけど、うちも(笑)
ラボラトリーレーズ(現在も使用中)
田中:すごい(笑)もしかして、このライトとかも受け継いだやつですか?
仲西:そうそう、これ相当古いですよ!
田中:どの店舗の時代から受け継いできたんですか?
仲西:ラボラトリーレーズよりはもう少し新しいと思いますけど、相当古いです。
田中:味ありますもんね。
仲西:ちゃんとまだ調整できて、たまに部品が抜けたりもするんですけど(笑)
古いライト(現在も使用中)
仲西:この辺の黒いプライヤー(やっとこ)あるでしょ?これは福岡の空襲で一回焼けてるやつです。
田中:この黒い工具ですか?
仲西:うんうん、空襲で一回焼けてる。こっちは師匠にもらったやつだから、古くて黒くなってるんだけど。まあ昔の生鉄ですよね。鍛冶屋さんが作るとこういうふうな変色をする。
受け継がれてきたプライヤーたち
田中:面白いですね、ショーウィンドウだけでもこんなに語れることがあるとは思わなかったです(笑)